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お客様の声

施設派遣ボランティア参加者 和也さんの参加体験レポート

ロンドンより列車で約2時間、海辺の町ボーンマスのシャフツベリーハウスに派遣される。クライアントは13人。みんな個性豊か。それぞれが身体に障害をもっている。そこで共に暮らし憧れの海外での生活を送っている。

「海外での働き」
「特別福祉に興味があったわけでもないのです。日本での社会人生活は給料もいただけるので、大きな不満があったわけではないのです。でもなんだか人に喜んでもらえる仕事だったら良かったのですが」と和也さんは日本での仕事を振り返って話してくれた。

行員としての経験のある和也さんだが、ほとんどが外回りでお客さん相手に口座新設の勧誘、クレジットカードの勧誘などに回っていたという。いやいやながらも口座を開いてくれたり、ノルマ達成の為にがむしゃらだった。「人に喜んでもらう仕事とは?」いう事がいつも疑問で、このままではいけないと思い切って海外に飛び出してみようと思い、このボランティアプログラムに参加した。現在はまったくのローカルな土地で生活する。

最初の1ヶ月はいわば研修期間だった。別のスタッフについて仕事を教えてもらう。3ヶ月の研修でまだ英語面の不安を残したまま派遣されたが、スタッフはみんな親切で丁寧に教えてくれた。

まず、レジデンツ(住人)を朝起こすことからシャフツベリーハウスでの一日の生活は始まる。ほとんどのレジデンツは自分では体を動かすことができない。それゆえに誰か手となってくれる助けが必要となるのだ。ベッドからホイストという機会と使って起き上がらせ、着替えを手伝う。中には100kg近くある男性もいる。男の和也さんでさえ、くじけそうになるほど「重い!」と思うこともある。腰を痛めずに体を持ち上げるコツなどをこの研修期間に教わる。それでもどうしても力任せになってしまいがちである。その後は食事の手伝いに、話し相手。トイレ入浴の手伝いにいたってはなれない最初の1ヶ月くらいは本当にきついと思った。

「ウンチをされるといやになってくる。拭いても拭いても尻にこびりついてなかなか取れなかったり、においが激しかったり、正直言って何でこんな事をしなきゃならないだろうと最初思った」

ボランティアを始めた当初の事をこう語ってくれた。それでも、今となればそんな事はだんだん平気になってきた。

もちろん「わー」と思う事はあっても、だんだん綺麗になってくるとレジデンツ達が気持ちよくなってきて喜んでくれるからだ。入所者とも親近感が沸いてきて友達にもなってくる。そうなると人と触れ合うこの仕事に少しずつやりがいも見出してきた。なんといっても、自分の働きが人に喜んでもらえる。

また、レジデンツ達は自分の部屋に呼び鈴があって、何かがあればベッドからスタッフを呼ぶ。言葉も自由に話せないレジデンツが多いので、呼ばれても理解できない事がしばしばある。

レジデンツによっては全くわからない。そんな時は「行きたくないな」と憂鬱になった。それでも何度もいくうちに、レジデンツの要求がわかるようになってきて、苦痛には思わなくなった。レジデンツたちは和也さんの働きを良く見ているのか、物を頼む時は和也さんに頼んでくる事が多い。

「日本人は丁寧だし、裏切らないし、よく頼まれるんですよ。ここで働いていると他のスタッフ達と自分の仕事のペースが違うと思います。かといってゆっくりのんびりしていられないんですよね。仕事がなくても何かを見つけて働いてしまうのです」

例えば洗濯。ランドリー室は毎日洗濯物の山で、洗濯機が回っていない時はない。少しでも時間が空くと洗濯室の様子を見に行く和也さん。

「次々洗濯していかないと追いつかなくなるので、こまめに見に行くんですが、他の人はたまっていても平気なんですよね。」

乾燥し終わったレジデンツ達の衣類を取り出して丁寧にたたんだり、仕分けをして次々と仕事をこなしていく。

「おかげでどれがどのレジデンツの物かすっかり覚えました。」 と苦笑いをする。こんなところで文化の違いも見えてくる。

こんな和也さんの人柄も合って、休日はレジデンツ達とパブに飲みに行ったりするそうだ。しかしボランティアと生活の場がまったく同じなのでストレスのたまる事ももちろんある。また時々日本語が恋しくなる事もある。幸いもう一人日本人のボランティアがいるので助かっているという。

「日本語で思い切り愚痴ったらスカッとします。」

いろいろと相談し合える事はストレスの発散となる。

「将来このような福祉の仕事をしたいのかどうかわかりません。しかし、今回期間内は最後までしっかりやってみようと考えています。将来の事はこれから考えます。でもここで経験して感じたのは、ただ学校にいって英語を学ぶだけではなく仕事をしている自分の方が好きだし、このように体を使って働く事が仕事の原点だと感じています。」
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